明確な優先順位が100万の命を救う
こんにちは。
モテ実業家・権藤優希です。
先日、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんがお亡くなりになりました。
この機会に緒方さんがどんな方だったのかを改めて調べてみて、私が学んだことを今回はシェアさせていただきます。
私が緒方さんから学んだのは「優先順位を明確にする大切さ」です。
「米ソ」二大国から泥沼の地域紛争の時代へ
緒方さんは日本人として、また女性としても初めて1991年に国連難民高等弁務官として活動されました。
※国連難民高等弁務官は、難民や国内避難民の保護など、難民に関する諸問題の問題解決を任務としているそうです。
90年代というのは東西連戦が終結した結果、米ソ両国による大きな武力衝突のリスクが無くなった代わりに民族、宗教などにより地域的な紛争が増えた時代です。
任期中は湾岸戦争の影響で発生したクルド難民、第二次大戦後最悪のヨーロッパ紛争と言われたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、50万人から100万人が犠牲になったとされるルワンダ内戦などで難民の支援を行っていました。
優先すべきはルールではなく命
緒方さんの明確な優先順位を示すエピソードを紹介します。
1991年湾岸戦争終結後イラクのフセイン政権に対して一部のクルド人が反乱を起こします。戦いに巻き込まれることを恐れたクルド人達はトルコに避難しようとしますが、トルコは入国を拒否し行き場を失った彼らは国境沿いで難民キャンプを形成、およそ140万人の「国内避難民」が発生したと言われています。
※国内避難民とは自然災害、政治的な迫害、紛争などなんらかの事情で自宅周辺地域から遠方で生活せざるを得ない人々のことを言うそうです。
当時の国連にとって「難民」とは上記のような理由で国外に脱出した人々であり、「難民」のみが支援の対象でした。国連はそれぞれの国の内政には一切干渉しないというのが原則だったので自国に住むことの出来る「国内避難民」は支援の対象ではありませんでした。
そんな国連の慣習からくる周囲の反対を押し切って緒方さんはクルド人の支援を決定します。すぐに世界中で活動する部下たちをイラクに集め難民キャンプを設立、当時アメリカ大統領だったブッシュ大統領にも直談判をして米軍の駐留期間を延長してもらいクルド人と職員達の安全を確保しました。
緒方さんにとって最優先だったのはルールを守ることでなく、命を守ることだったのです。
「現場からの情報こそ最優先に」
在任中の緒方さんは徹底した現場主義で重いヘルメットと防弾チョッキを付けてとにかく紛争地を訪れたことで有名です。
緒方さんは現場にこそ正しい情報があり、正しい情報があるから難民支援に効果的な支援ができると話しています。
私も昔は自分の目標達成に必要ではないことに時間を使ってしまうこともありました。
「今日は残業をして仕事を片付けるぞ」と決めていたのに上司に誘われて飲みに行ってしまったなどの経験は皆さんもありませんか?
優先順位を明確にすることで、やるべきことはシンプルだと気が付きます。
先程の例えで言うと、仕事を終わらせると決めていたのであれば上司の誘いは断るべきだとすぐに判断できました。
私はいつも自分の欲しい成果から行動に優先順位を付けようとオンラインサロンでも話しています。
私たちも緒方さんのように常に明確な優先順位から行動をしましょう。
そうすることで、いざという時にも自信を持って行動できる自分になります。
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